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ここではたるみ治療に用いられる「ヒアルロン酸注入」について、効果に加えてメリットやデメリット、費用、ダウンタイム、他の治療法との比較などを詳しくご紹介いたします。
化粧水などの成分にも使われることの多いヒアルロン酸は、皮膚の真皮と呼ばれる層の中に水とともにゲル状の基質として存在しています。普段の化粧水や美容液などによるスキンケアでは、水分補給ができるのは肌の角質層まで。水より分子量が大きいヒアルロン酸は、肌に直接つけるだけでは真皮までは届きません。
そこで、真皮性のしわやたるみへの治療で用いられるのが、肌が陥凹した場所に直接ヒアルロンを注入する治療法です。
真皮の基質のビアルロン酸が水分を有し, みずみずしい皮膚の張りを保っているが,だからといって皮膚の外から水分を与えても真皮までは届かない.化粧水や乳液,クリームの目的はほとんど保湿にあると言 えるが,保湿成分が浸透するのはあくまで角層までである.水より分子量の大きなコラーゲン,ヒアルロン酸は保湿剤としてはすぐれているものの,当然,真皮まで届くことはない.出典:(PDF)「赤ちゃんのようなシワがない肌を保つことはできるのか?--シワの発生とその治療--」順天堂医学,52(3),2006 [PDF]
ヒアルロン酸注入でたるみ改善ができる場所は、まぶたや目の下、頬などです。また、目じわやほうれい線などなどシワが気になる場所にもおすすめと言えるでしょう。
ヒアルロン酸注入は、水分量などの低下により、シワやたるみのような陥凹した場所ができてしまった場合に、減った分を充填するという目的で行われる治療方法です。同様の治療法としてはコラーゲン注入があります。
そもそもたるみは、シワが深くなり、皮膚が余った状態になってしまって引き起こされる現象です。そのため、たるみ解消・予防には、お肌のハリを取り戻すシワ対策が何よりも稚拙です、一度たるみが生じてしまえば、場所によっては余剰な皮膚を切除するしか対策がない場合も。そうなる前に、ヒアルロン酸注入で、たるみ予防ができる、というのも一つのヒアルロン酸注入の効果と言えるでしょう。
シワをその深 さによって表皮性 のいわゆる小ジワ,真皮性のシワ,たるみに分類すると,表皮性のシワは保湿で対処すべきものであり,たるみは余剰皮膚を切除するしかない一方で,真皮性のシワに対する治療 方法は近年急速に発達しており美容皮膚科的には主たる治療対象となる.真皮性のシワは,主に光老化に よって真皮のコラーゲン線維,弾性線維が変性することによって生じる.出典:(PDF)「赤ちゃんのようなシワがない肌を保つことはできるのか?--シワの発生とその治療--」順天堂医学,52(3),2006 [PDF]
ヒアルロン酸注入のメリットは、何と言っても皮膚を切開せずに治療ができるため、気軽にたるみ治療が受けられるという点です。ダウンタイムもメスで切開するものよりも短くすみます。治療費という点でも、手術と違って低額で受けられる点も魅力です。また、ピンポイントでたるみがきになる部分にヒアルロン酸を注入できるのも大きなメリットでしょう。
ヒアルロン酸製剤が美容外科の治療に用いられるようになり、2000年以降はアレルギー反応も少なくなっていると言われています。そのため、比較的安心して治療ができるようになりました。
ヒアルロン酸製剤が 1998 年より臨床応用が報告され, 現在では広くしわや陥凹の治療に用いられている 5), 6) 。初期のヒアルロン酸製剤はアレルギー反応を起こすことがあったが 2000 年以降の製品からは希であるため,皮内テストが不必要とされ現在の注入治療では最も多く使用されている。皮膚の成分として 0.2%程度含まれているので,注入後少し硬さと凸を感じる場合がある。また 皮膚の浅い層に注入すると,青い凸に見える現象が出現 することがある。
ヒアルロン酸注入のデメリットは、簡単に治療が受けられる反面、医師の技量に左右されやすい点が挙げられます。
ヒアルロン酸の注入量や注入する場所を見極める技量や均一に注入するための技術を持った医師でなければ、凹凸が大きくなり、かえって目の下のたるみなどが気になってしまうことも。また、ヒアルロン酸を注入しすぎれば、ヒアルロン酸の重みでたるみが生じてしまうこともありえます。
くわえて、皮膚の浅い層にヒアルロン酸注入をすると皮膚が青く見えてしまうこともありますので、目の下などに注入すると青クマのようになることもあります。
また、ヒアルロン酸注入は、即効性がある反面、繰り返し注入する必要がある点もデメリットです。
安全性も高く、副作用などのリスクが少ない、手軽にできるなどメリットがある反面、こうしたデメリットがある点も理解しておきましょう。
デメリットを克服するには、きちんとした技術や経験を持つドクターがいる美容皮膚クリニックを見るけることが何よりも大切です。
ヒアルロン酸注入のダウンタイムは非常に短く、注入後肌の硬さなどを感じますが、水分を吸収し、皮膚になじむことで2週間から1か月ほどで気にならなくなります。
まれに注入時に針が血管に触れ、内出血することもありますが、こちらも1、2週間ほどで気にならなくなります。
基本的に、ヒアルロン酸注入をした直後からメイクは可能です。内出血や腫れが出る場合もありますので、心配な方はおやすみ前などに施術を受けるようにすると安心です。
ヒアルロン酸注入と比較されることが多いのが、コラーゲン注入やボツリヌストキシンの注入 (ボトックス注射)です。コラーゲン注入は、注入するコラーゲンのタイプにもよりますが、人の皮膚に含まれている成分に近い成分を使っていることから仕上がりが非常に自然です。しかしながら、効果の持続期間はヒアルロン酸と同じく数ヶ月~1年程度。何度も注入する必要があります。
同じく注入して治療を行う美容治療としてあげられるのが、ボツリヌストキシン注入です。ボツリヌストキシン注入は、しわ治療に用いられる治療方法ですが、これは神経と筋肉をつなぐ部分を麻痺させて上場金の動きを抑えることでしわ・たるみ治療を行う方法で、ヒアルロン酸やコラーゲン注入とは原理が全く異なります。
表情筋の動きを制限することにより,しわの治療に用いるものとして,ボツリヌストキシン製剤がある 7)。これは 1989 年に Allergan 社が初めて FDA(米国厚生労働省)の認可を受けて販売が開始された。神経と筋肉の接合部の刺激伝達を遮断することにより効果がでるが,3~6 カ月で周囲の神経がまた筋肉に入り込み,筋肉の動きが再開する。
ヒアルロン酸注入によるたるみ治療は、かなり安全性が高いものだと言われています。施術をした後に、施術部位にむくみや腫れ、内出血などが起きる可能性もありますが、ほとんどの場合が一時的なもので、症状は自然に回復していきます。ただし、しこりや肉芽腫ができると自然回復はしないため、切除が必要となります。
体内にも含まれているヒアルロン酸でアレルギーが起きる可能性はありませんが、ヒアルロン酸と他の成分が混じっている場合は、その他の成分でアレルギー反応が起きるケースもあります。また、ヒアルロン酸の製造段階で利用された微生物が除去しきれていなかった場合、それらの細菌や微生物によってアレルギー反応が起きることも考えられるでしょう。
ヒアルロン酸注入の治療費用は、クリニックによる差、施術部位による差、使用しているヒアルロン酸の品質による差などで異なるため、かなり価格帯に幅があります。額などの面積が広い部分では治療費用も高額になる傾向にありますが、50,000~80,000円程度が平均的な価格でしょう。
ヒアルロン酸は1回の注入で効果を実感できますが、徐々に体内に吸収されていくため、数か月から1年程度で効果がなくなってしまいます。効果を持続させるためには、定期的に施術を受けなければなりません。
治療内容/コース | 価格 | 備考 | |||
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水光注射 | 23,000円/ヒアルロン酸+EGFを含む54種の美容カクテル 28,000円/ヒアルロン酸+EGFを含む54種の美容カクテル+ボトックス |
2週間に1回を3、4回 +1,500円で麻酔クリーム追加可 |
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しわ・たるみコース (エレクトロポレーションコース) |
14,500円/エレクトロポレーション 17,500円/ピンポイントケアあり 45,000円/ピンポイントケアあり3回セット |
非注射 同系列のエステ「フェアネス」にて施術 水光注射3回以上施術済みの場合、割引価格適用 |
岡田佳子医院のヒアルロン酸注入治療の魅力は、ヒアルロン酸+αのおトク感。水光注射ではヒアルロン酸に加えて、お肌の代謝を活発にするEGF(上皮成長因子)など多数の美容成分を配合した美容カクテルを注入することができます。
系列エステサロンで受けられる「しわ・たるみコース」はヒアルロン酸や高分子コラーゲンを、注射することなく肌の深部まで浸透させるエステコース。気になるしわをピンポイントにケアできるオプションも用意されています。
岡田佳子医院のヒアルロン酸注入はたくさんの効果を一気に感じたい人に、しわ・たるみコースはヒアルロン酸に興味はあるけど注射はしたくないという人に、オススメです。多くの美容成分をお手軽に注入できる水光注射はしわやたるみだけでなく、はり、きめ、つや、ほうれい線などにも効果的。ヒアルロン酸注入は元々痛みが少ない治療ですが、注射を使わないしわ・たるみコースなら痛みの心配をより減らせます。
治療内容/コース | 価格 | 備考 | |||
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ヒアルロン酸注射 | 55,000~/一本あたり | 使用するヒアルロン酸製剤により変動。カウンセリングにて決定 |
山本クリニック ソフトメディにおけるヒアルロン酸注入の特徴は、複数のヒアルロン酸製剤の中からカウンセリングで適切な種類を選べるという点です。一口にヒアルロン酸と言っても、美容皮膚科で使われるものにはいくつかの種類があります。山本クリニックではニーズやお肌の状態に合わせて、4種類のヒアルロン酸から適切なプランを提案してくれますよ。また、院長は2008年の講演会でヒアルロン酸注入などの実技指導講師を務めたこともある医師です。
山本クリニックのヒアルロン酸注入は、成分にまでこだわって自分の肌に最適な施術を受けたい人にオススメです。カウンセリングを通して使用するヒアルロン酸の種類が決まるので、効果やお値段について納得した上で治療を受けられます。しわ・たるみ治療にはヒアルロン酸をはじめとする注入治療の他にも照射治療や糸治療、メディカルエステなど様々なメニューを提供。多数の選択肢を検討したい人にピッタリです。
治療内容/コース | 価格 | 備考 | |||
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ヒアルロン酸注入 | 66,000円/スタンダード0.5ml 99,000円/スタンダード1.0ml 132,000円/スタンダード1.5ml 176,000円/スタンダード2.0ml 99,000円/マイクロヒアルロン酸0.5ml |
スタンダードは2.0ml以上の場合0.5mlあたり44,000円 |
四条烏丸 松ヶ崎クリニックは、施術に使用するヒアルロン酸の量ごとに価格が決まっている料金体系。ヒアルロン酸は一本あたり1.0mlで、本数単位で価格が決められている場合も多いのですが、実際の治療では一本では足りず数本使うことがほとんど。本数単位で価格が決められている場合には1.5ml注入する場合でも2.0ml分のお金を払わなければいけませんが、松ヶ崎クリニックは0.5ml刻みで値段が設定されているので、カウンセリングを通して必要とされた量だけしかお金がかかりません。
四条烏丸 松ヶ崎クリニックは、たくさんヒアルロン酸を入れるかもしれない、実際に入れた量をもとにお金を払うようにしたい、という人にオススメです。スタンダードヒアルロン酸プランでは2.0ml以上の場合、0.5mlあたりの価格が安くなるため、大量のヒアルロン酸を注入することになってもおトクに感じられるでしょう。