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シミにはいくつかの種類があり、肝斑もシミの一種に分類されます。このページでは、肝斑とシミの違いについて紹介していますので、シミか肝斑か区別がつかない方は参考にしてみてください。肝斑の治療方法についても紹介しています。
頬を中心に左右対称に広がるようにシミが現れるのが、肝斑の特徴です。ただし、仕事で車を運転する人など、日常的に片側にだけ紫外線を浴びている人は、左右対称ではない場合もあります。
一般的なシミの場合、できる位置に規則性はなく、サイズもまちまちです。
一般的なシミほど境界がはっきりしておらず、薄茶色でぼやけた印象であれば肝斑の可能性が高いでしょう。形にはばらつきがあるため、一見すると一般的なシミと見間違えるかもしれません。
老人性色素斑はシミの部分の境界線がはっきりしており、色も茶色から黒っぽくなります。
肝斑の大きさやできる範囲には個人差があります。ほほ骨のあたりに少しだけできることもあれば、頬全体に肝斑が広がってしまうこともあるでしょう。なかには額からアゴの近くまで、広範囲に肝斑が現れることもあります。
女性に多い肝斑は、ホルモンの乱れが原因だと考えられています。そのため、生活習慣や食生活を見直す対処はできますが、完全な対策は難しいとされています。
ホルモンバランスの乱れが原因ということもあり、閉経後には自然と肝斑が消えたという人も多いようです。しかし、症状が重い場合には、薄く残ってしまうケースもあります。自然になくなるのを待てない、肝斑の症状が重いという場合は、治療を受けることも可能です。
肝斑は女性ホルモンのバランスが変化するタイミングで表れやすいのが特徴です。妊娠や出産、更年期に差し掛かったタイミング、ピルの服用など、さまざまな要因によって症状が現れます。肝斑は女性に多い症状ですが、まれに男性にも見られます。
ホルモンの乱れが落ち着く50代後半から60代になると、肝斑の状態は自然に落ち着くことがほとんどです。
女性ホルモンのバランスの関与が示唆されている肝斑は、ピルの服用とも関係しています。低用量ピルを服用することで肝斑が現れたり、もともと肝斑があったところへピルを服用したことで、肝斑の症状が重くなるケースもあるようです。
摩擦も肝斑と無関係ではありません。摩擦によって肌のバリアが破壊されると、肝斑ができやすくなったり、肝斑の症状が悪化するケースがあります。スキンケアをするときには、摩擦で肌に負担を掛けないように注意してください。
肝斑の治療を始める前に、本当に肝斑なのか、一般的なシミではないか判断する必要があります。一般的なシミ行う治療を肝斑に行うと、かえって症状を悪化させるケースもあるので慎重に判断しなければなりません。肝斑であれば、トラネキサム酸の内服治療で症状の改善が期待できます。
なかには、一般的なシミと肝斑の症状を併発しているケースもあります。肝斑にもシミにも適した治療を受けることが大切ですので、医療機関で正しい診断を受けることが大切です。
参照元:ルシアクリニック